4年に1度のスポーツの祭典オリンピック。世界中のトップアスリートたちが、しのぎを削り熱い戦いが東京で繰り広げられます。東京オリンピックでは33競技339種目の実施が決定していますね。
柔道やレスリング・陸上競技など、誰もが知っている競技もあれば、あまり聞きなれない競技もあります。今回の東京オリンピックでは新たに正式種目に4競技16種目が決定しました。(野球、ソフトは3大会ぶりの復活なので除外としています。)
今回の記事は、東京オリンピックで正式種目に決定した4競技16種目について解説していきたいと思います。
最後まで、お付き合いして頂ければと思います。
目次
東京オリンピックで正式種目に決定した4競技は?
東京オリンピックで正式種目に決定した競技は4つあります。
- 空手
- サーフィン
- スポーツクライミング
- スケートボード
上記の4つの競技が正式種目ですが、スポーツをしない人からすると、
”どんなスポーツかわからんっ”
ごもっともです。
僕自身、空手は経験していますし(一応、黒帯所持者です。初段ですけどね)スケートボードも1時期ハマってましたし、サーフィンに関しては、波がよければ9時間海に入り続けるほどのジャンキーです。(笑)
スポーツクライミングに関しては、ある程度想像はつきますが競技としての、ルールや勝敗の決め方がわかりません。1つずつ簡単に説明していきますね。
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正式種目に決定した競技『空手』
引用元:https://nikkan-spa.jp/1222172
琉球王朝時代の沖縄を発祥とする武術・格闘技で、1920年代に沖縄から日本全国へと伝えられたとされ、第二次世界大戦後に世界へと広まっていった。
まず、東京オリンピックの正式種目に決定した競技『空手』の競技には大きく分けて2つの種目があります。『型』と『組手』になります。
空手の型というのは、ザックリいうとボクシングで言うとこのシャドーボクシングをイメージしてもらえれば分かりやすいかと思います。もう少し説明を足していきますね。
仮想の敵に対する攻撃技を防御技を一連の流れとして組み合わせた演舞で、勝敗の決め方は審判による採点方式。演舞は一人ずつ行う。世界選手権などの国際大会では、5人の審判が赤か青の旗を揚げ、数の多い方を勝ちとするフラッグ方式が採用されているが、オリンピックでは体操競技のように審判員の判定による点数を合計する採点方式が検討されている。
一方の組手は、8メートル四方の競技場で、2人の選手が1対1で対戦します。お互いに空手着を着用し一方の選手は赤帯、もう一方は青帯を締めてたたかいます。勝敗の決め方は、簡単に言うと競技時間が終了した時にポイントが多い選手の勝ちとなります。
”簡単すぎるやろっ💢”
怒らないでください(笑)どのようにしてポイントを重ねるのか説明していきますね。
組手の試合を見る上で重要なのは、スコアリング(ポイント)を知ることです。ポイントは技の難易度で変わり3点・2点・1点とあり以下の通り。
☑️1本・・・・・3ポイント
☑️技あり・・・・2ポイント
☑️有効・・・・・1ポイント
どのような攻撃で、ポイントになるか説明しますね。
☑️1本A・・・・・上段への蹴り
☑️1本B・・・・・マットに倒した相手への突き
☑️技あり・・・・・中段への蹴り
☑️有効A・・・・・中段または上段への突き
☑️有効B ・・・・・中段または上段への打ち技
競技時間(男子3分・女子2分)が終了した際にポイントが多い選手が勝者になります。競技時間内に8ポイントの差がついた時点で試合終了になります。
と、説明したものの言葉だけでは分かりにくいかと思います。スコアリングについての分かりやすい動画があるので載せておきますね。
最低限これだけ覚えておけば、東京オリンピックで正式種目に決定した競技『空手』を楽しめるかと思います。
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正式種目に決定した競技『サーフィン』
引用元:https://world-surf-movies.com/2018/03/18/post40495…
サーフィンはPU(ポリウレタン)などの素材で作られたサーフボードという板を使って波に乗り、テクニックを競うマリンスポーツ。古代ポリネシア人によって始められ、近代サーフィンの父と呼ばれるデューク・カハナモク(アメリカ)が広めハワイで育った海のスポーツです。
東京オリンピックの正式種目に決定した競技『サーフィン』は、サーフボードのサイズにより大きく2つに分けられます。
☑️長さ9フィート(約274cm)以上のロングボード
☑️長さ6フィート(約183cm)前後のショートボード
東京オリンピックでは、ショートボードが採用されています。東京オリンピックの結果次第ではロングボードも正式種目に採用されるかもしれませんね。
サーフィンのルールや採点方法については、こちらの記事でわかりやすく説明しています。
東京オリンピック!サーフィンの採点方法やルールをわかりやすく説明
正式種目に決定した競技『スポーツクライミング』
引用元:https://www.city.nanto.toyama.jp/cms-sypher/www/in…
東京オリンピックの正式種目に決定した競技『スポーツクライミング』とは、どんな競技か気になってる人も多いかと思いますので、なるべく分かりやすく説明していきたいと思います。
スポーツクライミングとは、人工的に作られた壁をホールドと呼ばれる突起物を掴んで、道具を使わずに己の身体のみで登るスポーツで、天然の岩場で行うロッククライミングと違い競技性を持たせた新しいジャンルのスポーツです。
『ボルダリング』『リード』『スピード』と3つの種目がスポーツクライミングにはあります。1つずつ説明していきますね。
☑️ボルダリング・・・高さ4メートル前後の壁に極限まで難しく設定されたコースを、制限時間4分以内にいくつ登れるかを競う。ボルダリングは制限時間であれば何度でもトライすることができ、頂点まで行けなくてもトライした数や到達点も勝敗を決めるポイントになります。
引用元:https://yamahack.com/471
☑️リード・・・高さ15メートル以上の壁を、制限時間6分以内に己の手足のみでどこまで登れるかを競います。最後まで登るのが超困難な厳しいルートが設定されています。途中で落ちた場合はその地点が記録となり、再トライすることはできません。(選手の安全のためロープなどの器具を装着します。)
引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/s_climbing/
☑️スピード・・・世界共通のルートが設定された高さ15メートルの壁を登る速さを競う極めてシンプルな種目。
優勝タイムは男子で5〜6秒・女子で7〜8秒と圧倒的な速さで、迫力満点です。
引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/s_climbing/
”でっ・勝敗はどないして決めんねん?”
いい質問ですね。(笑)では、勝敗の決め方について説明していきますね。
☑️ボルダリングの得点方法・・・「完登した課題の数」により順位が決められます。同数の場合は「完登に要したトライ数」の少ない選手を優先。つまり、2回や3回で完登するよりも、1回目で完登した方が価値があり各コースにはボーナスホールドが設定されていて、そこを通過するとボーナス獲得となります。
「完登コース数」「完登の要したトライ数」が同じ場合は、「ボーナス獲得数」「ボーナス獲得に要したトライ数」のより順位か決定されます。
☑️リードの得点方法・・・獲得高度(登ることができた高さ)により順位が決められます。時間切れ・墜落・反則をした時点での高度が獲得高度になります。下から順番に数字がふられており、到達できたところの数字がスコアになり、もし獲得高度が同じ選手がいた場合は、カウントバック(前ラウンドでの順位が高い選手が優先)され、それでも同じ場合は獲得高度までのタイムが短い選手が上位となります。
☑️スピードの得点方法・・・同一条件のルートを駆け登るタイムをコンマ数秒まで競い合うスプリント種目。
2人のクライマーが隣り合わせで登り、勝ち抜き方式で競い合う。
東京オリンピックで採用される採点方式として、「コンバインど』があります。どういうものなのかというと、3種目を複合した結果で成績を決めるということで、『スピード』『ボルダリング』『リード』の順番で競技が行われ、それぞれの種目の順位を掛け算した数字の小ささで決まります。
正式種目に決定した競技『スケートボード』
引用元:https://ag-skin.com/daily/skinblog.cgi?mode=2&sn=3…
長さ約29、1インチ(74cm)から32、2インチ(82cm)の前後に車輪がついた板に乗り、トリック(ジャンプ、空中動作、縦回転、横回転などの技)を行い、技の難易度や高さ、スピード、ルーティーンなどを評価する採点競技で、東京オリンピックから正式種目に新たに採用されます。
スケートボードの歴史は、1950年代にアメリカの西海岸で木の板にゴム製の車輪がついたローラーサーフィンが、現在のスケートボードの原型になったとされる。
東京オリンピックで行われるスケートボードの種目は大きく分けて2つあります。『ストリート』『パーク』になります。
☑️ストリート・・・街中にあるような階段や手すり、宴席・ベンチ、壁や坂道などを模したセクション(構造物)を配したコスで行われます。選手は1人ずつ競技を行い、セクションを使い様々なトリックを繰り出し、トリックの難易度はもちろん、スピードやオリジナリティや完成度、全体の流れを見て審査員が採点します。
動画を見るといとも簡単にやっていますが、実際は、経験者ならわかると思いますが、板の上に乗って滑るだけでも怖いし、そもそもなんであんなふうに飛べるの?ってなります。
僕も一時期やっていたんですが、オーリー(ジャンプ)が基本中の基本で、真っ先に練習するんですが、まぁー出来ないったら出来ない(笑)勢いよく飛ぼうとすれば自分だけが飛んでデッキ(板)は地面で着地と同時にデッキが滑って転んで怪我して終わるいうのがオチです。(オーリーは習得しました)
ストリートの場合は、RUN方式とBEST・TRICK方式で滑りその合計点で競います。
- RUN方式・・・持ち時間45秒でコースを自由に滑り、トリックや滑りを競います。1人2回のRUNを行い得点の高い方が持ち点となります。
- BEST・TRICK方式・・・コース内にある障害物を1つ選び、そこでトリックを1つ繰り出す。5回のチャンスがあり、点数の高い4回が持ち点に加算されます。
☑️パーク・・・大きなお皿や深いお椀をいくつも組み合わせた複雑な形をした窪地状のコースで行われる競技です。窪地のそこから曲面を昇ると傾斜はほぼ垂直で、ここを一気に駆け上がり、空中へ飛び出し美しいエア・トリックがパークでは中心となります。
持ち時間45秒でコースを自由に滑り、トリックや滑りを競います。1人3回のチャンスがあり、そのうちの最高点で勝敗が決まります。
正式種目に決定した4競技16種目について解説!
正式種目に決定した4競技について解説してきましたが、どのような種目が東京オリンピックに採用されたのか解説していきますね。
引用元:https://www.huffingtonpost.jp/2016/08/03/tokyo-202…
■空手・・・型(男女)2種目。
組手3階級(男女)6種目。(階級については今後決定)
■サーフィン・・・ショートボード(男女)2種目。
■スポーツクライミング・・・ボルダリング/リード/スピード・複合(男女)2種目。
■スケートボード・・・ストリート(男女)2種目。
パーク(男女)2種目。
なぜ、これらの4競技16種目が、東京オリンピックで採用となったのか解説しますね。
男女平等、女性の社会進出は日本社会にとっての課題であることと、IOCが取り込みたいのが若者だと言われ、そのためサーフィンなど横ノリ系やレジャーとしても楽しまれているアクティビティ系スポーツのスポーツクライミングが採用されています。
また、これらの競技は日本人選手の若手有望株も多く、メダル獲得が期待され大会に向けますます話題になる機会が増えることも採用された理由の一つだと思います。
サーフィンやスケートボードに関しては、正直あまり世間からいい目では見られていなかったと思います。詳しくは端折りますが、横ノリスポーツを楽しむものとしては、オリンピックで世間の注目を浴びて、業界が潤い若い世代が練習に集中できるような環境が整えば、世間で迷惑をかけるようなサーファーやスケーターが減っていい方向に向いたらいいなぁーと個人的には思ってます。
まとめ
東京オリンピックの正式種目に決定した4競技16種目について、最低限これだけは覚えておいたら楽しく観戦できる競技の仕方、採点の方法など説明してきましたが、最後に簡単にまとめておきますね。
正式種目に決定した4競技は、
- 空手
- サーフィン
- スポーツクライミング
- スケートボード
で、16種目というのは、
- 空手・・・型、男女の2種目・組手、3階級/男女の6種目
- サーフィン・・・ショートボード、男女の2種目
- スポーツクライミング・・・男女の2種目/ボルダリング・リード・スピードの複合
- スケートボード・・・ストリート、男女の2種目/パーク、男女の2種目
この記事が、貴方のオリンピック観戦のお役に立てれば幸いです。
頑張れ日本!
最後までお付き合い頂きありがとうございました。